饒速日尊(5)ニギハヤヒ命は妻の兄・長髄彦を殺して、イワレビコ命に帰順する

                                    【日本書紀】

饒速日尊(5)

ニギハヤヒ命は妻の兄・長髄彦を殺して、
イワレビコ命に帰順する

〔神武天皇の巻のつづき〕

その時、長髄彦はすぐに使者を出して、イワレビコ命に告げました。
「昔、天神の御子が天磐船(あまのいわふね)に乗って天から降りました。名付けて、櫛玉饒速日命(くしたま・にぎはやひ)と言います。この方が私の妹のミカシキヤ姫(=長髄姫=トミヤ姫)を娶って、ついに子供も生まれました。名前をウマシマデの命と言います。

このような事情で、私は饒速日命を君としてお仕えしています。天神の子がどうして二人もおられましょうか。あなたはどうして、さらに天神の子だと名乗って人の国を奪おうとするのですか。あなたは偽りの御子ではないかと思うのですが。」

イワレビコ命は、
「天神の子供は大勢いる。そなたが君とする人が本当に天神の子なら、必ずしるしの物を持っているはずである。それを見せよ。」
と言いました。長髄彦はニギハヤヒ命の天羽羽矢(あまのははや)を一隻、また歩靫(かちゆき)を持って、イワレビコ命に見せました。イワレビコ命はこれを見て、
「本物だ。」と言って、戻って自分の所有する天羽羽矢一隻と歩靫を長髄彦に見せました。

長髄彦はその天表(あまつしるし)を見て、畏れかしこまりました。しかし、武器を構えていて、その勢いを中途で止められませんでした。またなおも間違った考えを持ったまま、捨てる気持ちになりませんでした。

ニギハヤヒの命
はもともと天神が大切に思っているのは、ただ天孫だけだと知っていました。それに比べて、長髄彦のひととなりはねじけた性格で、天孫と人との違いを教えても理解出来ないのを見て、ついに殺してしまいました。そして、衆人を率いてイワレビコ命に帰順しました。

イワレビコ命はもともとニギハヤヒ命は天から降ったという事を知っていました。そうして、今、忠誠心を示しました。それを褒めて寵愛しました。この人が物部氏の遠祖です。

虚空見つ日本の国(そらみつやまとのくに)
神武31年。夏、4月1日に天皇(イワレビコ命)は巡幸しました。腋上(わきがみ)のホホマの岡に登って、国のようすを見て言いました。
「ああなんと!国を手に入れた。内木綿(うつゆふ)のまさき国といっても、(狭い国だといっても、)蜻蛉が並んで飛んで行くように、山々が並んでいるなあ。」と。
そこから初めて秋津島の名が起りました。

昔、イザナギの尊がこの国を名付けて、
「日本は浦安(心やすらぐ)の国、細戈(くわしほこ)が十分にある国、磯輪上(しわかみ)の秀真国(ほつまくにーすくれた国)。」と言われました。

また大己貴(おおあなむち)の大神が名付けて「玉垣の内の国」と言われました。

ニギハヤヒの命は天岩船に乗って、大空を翔け巡ってこの国を見下ろして天下りされました。そして「そらみつ日本の国」と言われました。

太歳とは天皇の一世一代の歴制。太陽暦の四季の初日の立春立夏立秋立冬と春分夏至秋分当時と太陽暦の朔望が一致する日。合計16通りある。菊の紋章は日月を祭祀する天皇の象徴。(『儺の国の星』真鍋大覚)


ニギハヤヒを祀る神社 
福岡県の饒速日尊の伝承を追ってみました。(『ひもろぎ逍遥』)
      笠置山⇒穂掛神社⇒天照神社
天照神社 旧 福岡県鞍手郡宮田町磯光字儀長 現在は宮若市
  (1)ついにニギハヤヒの宮へ行きました。
    http://lunabura.exblog.jp/15581560/
 
  (2)奉納された稲穂の由来
  (3)九州の物部氏の分布図 日本の太陽神は二系統ある 
 
穂掛神社 笠置山の麓にある美しい渓流に聖地はあった
    天照神社の元宮 
    http://lunabura.exblog.jp/15664680/ 
 


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by himeluna | 2010-12-20 14:12 | ニギハヤヒノ命(ホアカリ) | Trackback(1) | Comments(0)
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