大国主神(4)ヌナカワ姫

                                   【古事記】   

大国主神(4)
(八千矛神)
ヌナカワ姫

この八千矛(やちほこ)の神高志(こし)の国ヌナカワ姫を妻にしようと出掛けた時、そのヌナカワ姫の家に辿りついて歌を歌いました。

   八千矛の神の命は
   八島国では妻をめとる事ができないで、
   はるか遠い高志の国に 
   賢い女がいると聞いて、
   美しい女がいると聞いて、
   求婚しに出立して
   求婚して通い続け、
   太刀の紐もまだ解かず、
   上着もまだ脱がないでいます。
   乙女の寝ている板戸を 
   強く押しても、立ったまま
   何度引いても、立ったままなので
   青山の ヌエ鳥は鳴くし
   野の鳥 キジも 鳴く。
   庭の鳥 ニワトリも鳴き始めました。
   心痛くも 夜明けを知らせて鳴いている。
   この鳥たちを 鳴かないようにしたいものです。
   お慕いする天の使いよ。
   話す事はこの通りです。


そのヌナカワ姫はまだ戸を開かないで、内側から歌いました。

   八千矛の神の命さま。
   ぬえ草のようになよなよとした女なので、
   私の心は 海辺の鳥のように落着きがありません。
   今はまだ 我が思うままに振る舞う鳥ですが、
   後には あなたの自由になる鳥です。
   どうぞ夜明けを告げる鳥たちを殺さないで下さい。
   お慕いする天の使いと言って下さる私が話す事はこの通りです。
  
   青山に 日が隠れてから
   真っ暗な夜においで下さい。
   朝日が輝くように華やかな笑顔でおいで下さい。
   タクの木で作った綱のように白い腕で
   泡雪のような 若々しい私の胸を
   手で抱き締め、抱き締めては、ほどいて、
   玉のようなあなたの手と私の手を枕にし合って、
   足をからませて寝ようと思います。
   お慕いする八千矛の神の命さま。話す事はこの通りです。

こうしてその夜は逢わないで、次の日の夜、二人は結ばれました。
                      (つづく)


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by himeluna | 2011-01-07 17:38 | 大国主神(大己貴) | Trackback | Comments(1)
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Commented by ルイヴィトン 激安 at 2013-07-04 05:34 x
匿名なのに、私には誰だか分かる・・・(^_^;)ありがとう。。。
スペルボーン(Spellborn)