神功皇后(1)結婚・熊襲討伐へ

                                    【日本書紀】

神功皇后(1)
オキナガタラシ姫
結婚・熊襲討伐へ

気長足姫尊(おきながたらしひめ)はワカヤマト・ネコヒコ・オオヒヒの天皇(開化天皇)のひ孫気長宿禰の王の娘です。母は葛城タカヌカ姫と言います。

仲哀天皇の2年に皇后になりました。幼い時から聡明で叡智にとんでいました。容貌も美しく、父の王は並外れていると思いました。

仲哀天皇(タラシナカヒコ)は日本武尊(ヤマトタケル)の第二子です。母はフタヂノイリ姫の命です。仲哀天皇の容貌は端正で、身長は1.7メートル。
成務48年成務天皇に男御子がいなかったので、皇太子となりました。その時の御年31歳。
成務60年に成務天皇(ワカタラシヒコ)が崩御しました。

仲哀元年春、正月の11日に仲哀天皇は即位しました。秋9月の1日に実母は皇太后となりました。

仲哀2年の春、正月11日にオキナガタラシ姫の尊を立てて皇后としました。(神功皇后)
これより先に、叔父の彦人大兄(ひこひとのおおえ)の娘の大中姫(おおなかつひめ)を娶って妃としていました。香坂の皇子(かごさかのみこ)と忍熊の皇子(おしくまのみこ)が生まれました。
次に、弟姫(おとひめ)を娶って、ホムヤワケの皇子が生まれました。

2月6日、仲哀天皇は角鹿(つぬが)に行幸しました。そこに行宮(かりみや)を立ててお住みました。これをケヒの宮と言います。その月に淡路の屯倉を定めました。

3月15日に天皇は南国を巡回しました。この時は皇后や百寮(つかさつかさ)は残して、お伴には二、三人の臣下と官人、数百人で気軽に出かけました。

紀伊の国に着いて、徳勒津宮(ところつのみや)に居ました。この時、熊襲が叛(そむ)いて貢ぎ物を献上しませんでした。天皇はそこで、熊襲の国を討とうと決意しました。

すぐに徳勒津宮を出立して、船で山口県の豊浦郡の穴門(あなと)に向かいました。
その日のうちに、角鹿に使者を立てて、皇后に、
「すぐに、その湊から出発なさいませ。穴門で逢いましょう。」と伝えました。

夏、6月10日に、天皇は豊浦の津に泊まりました。
一方、皇后も角鹿を発って、ヌタの門に着いて、船の上で食事をしました。その時、鯛が沢山船のそばに集まりました。
皇后は酒を鯛に注ぎました。すると鯛は酔っ払って浮かびました。それで海人(あま)は魚をたくさん獲って喜んで「聖王の与えられた魚だ」と言いました。

こういう事から、この辺りの魚は6月になると、いつも酔っ払ったように口をパクパクさせるようになりました。

秋7月5日に皇后は豊浦の津に泊まりました。この日、皇后は如意の珠を海の中から手に入れました。

9月に宮殿を穴門に建てて、皇居としました。これを穴門豊浦宮(あなとのとようらのみや)と言います。

                         (つづく)
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by himeluna | 2011-03-14 17:38 | 神功皇后(息長帯比賣命) | Trackback | Comments(4)
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Commented by jumgon at 2011-02-17 15:30
仲哀天皇が角鹿(つぬが)に行幸したのは読んだ記憶があります。

紀伊の国の徳勒津宮(ところつのみや)に居たなんて今回初めて知りました。
随分行動半径が広いですね。
穴門豊浦宮に行くまでの経緯詳しくわかりました。
ありがとうございます。

すぐに徳勒津宮を出立して、船で山口県の豊浦郡の穴門(あなと)に向かいました。
その日のうちに、角鹿に使者を立てて、皇后に、
「すぐに、その湊から出発なさいませ。穴門で逢いましょう。」と伝えました。

Commented by himeluna at 2011-02-17 16:09
ほんと、行動半径が広いです。それでも、前ほど驚かなくなりました。古代世界に、ずいぶん慣れて来たように思います。

トコロツとか、名前からして鉱山っぽいですよね。穴門もすぐ近くに銅山があります。そうすると、遠くでも納得かな。

この部分が潤色されていたとしても、あらゆる論文の原資料になる所です。
現代語訳は、未熟ですので、ほどほどに補って読んで下さいね。
Commented at 2015-07-25 07:32 x
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Commented at 2015-12-06 11:06 x
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