カテゴリ:男◆アメノオシホミミの命( 1 )

天の忍穂耳の命
(おしほみみ)


高天原にやってきたスサノオの命の
忠誠心を疑ったアマテラスに対して、
スサノオはウケイ(占い)をして、
子供を生んで証明する事になりました。


忍穂耳の命はアマテラスの髪飾りから生まれた

天の安の河を間に挟んでウケイをする時に、
まず天照大御神の方から、
スサオノの命が身に付けていた十拳の剣を貰い受けて、
三段に折って、ゆらゆらと天の真名井で振ってすすいで、
それを噛んで吹き捨てました。
その息吹きの狭霧に生まれた神は三柱の女神でした。

つづけて、スサノオの命は天照大御神の左のみずらに撒いていた、
ヤサカの勾玉のミスマルの珠を貰い受けて、
ゆらゆらと天の真名井で振ってすすいで、
それを噛んで吹き捨てました。
息吹きの狭霧に生まれた神の名は
正勝吾勝勝速日天忍穂耳命
(まさかつあかつかつはやひあめのおしほみみ)でした。
また他に四柱の男神が生まれました。

そこで、天照大御神はスサノオの命に言いました。
「後の方で生まれた五柱の男の子は
私の持ち物から生まれたので、私の子供です。

先に生まれた三柱の女の子は
そなたの持ち物から生まれたので、そなたの子供です。」
と言って、それぞれの親をはっきり、させられました。


天の忍穂耳の命に天降りが命ぜられる

天照大御神は、
「豊葦原(とよあしはら)の千秋(ちあき)の
長五百秋(ながいおあき)の水穂(みずほ)の国は
私の御子の正勝吾勝勝速日天忍穂耳命が治める国である。」
と命じて言われ、天忍穂耳命が天降りされました。

天忍穂耳命は天の浮橋にお立ちになったのですが、
「豊葦原の千秋の長五百秋の水穂の国はひどく騒いでいるなあ。」
と言って、戻って来て天照大神にその事を申し上げました。

そこで、高御産巣日神と天照大神は命じて、
天の安河の河原に八百万の神を集めて、
思金(おもいかね)の神に考えさせて、言われました。

「この葦原の中つ国は私の御子が治める国で、私が委ねて与えた国である。
しかし、この国にはすばしこい荒ぶる国つ神どもが大勢いると思われる。
そこで、どの神かを使わして、帰順させてほしい。」と。

(こういう事情で、
天の菩比(あめのほひ)の神、天の若日子(わかひこ)、
雉(きじ)で、名前が鳴女、建御雷の神、
と次々に使者が派遣されて、ようやく出雲の国は降伏しました。)


天の忍穂耳の命は天降りを息子に譲る

そこで、天照大御神と高木の神の命令で、
太子(ひつぎのみこ)の天の忍穂耳命に言われました。
「今、葦原の中つ国を平定したとの報告がありました。
だから、以前にその国を与えた通りにして、天降りして治めなさいませ。」
と。

すると太子の天忍穂耳命が答えて申し上げました。
「私めが天降りしようと支度をする間に、子供が生まれました。
名前は天ニキシ国ニキシ天津日高日子番(あまつひこひこほ)のニニギノ命です。
この子を降臨させましょう。」

この御子は高木の神の娘の萬幡豊秋津師比賣命(よろずはたとよあきづしひめ)と
結婚して生まれた子供で、長男が天の火明命(あめのほあかり)、
次男が日子ホノニニギの命です。

こういう事で、天の忍穂耳の言葉が受け入れられました。
忍穂耳の命はニニギノ命に勅命を伝えて、
「この豊葦原の水穂の国はそなたが治める国であると言ってお与えになった。
だから、命ぜられた通りに天降りしなさい。」
と言われました。

こうして、天の忍穂耳の命の天降りは次男のニニギノ命に譲られました。

正式名 正勝吾勝勝速日天忍穂耳命
       (まさかつあかつかつはやひあめのおしほみみ)
 天照大御神 
 萬幡豊秋津師比賣命(よろずはたとよあきづしひめ)
 天火明命(ニギハヤヒの命)、ニニギの命
主な神社 英彦山神社(福岡県)

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