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カテゴリ:ニニギノ命1-2( 2 )

瓊瓊杵命(1)
ニニギノみこと

ニニギノ命は父の代わりに天降りをする事になる


天照大御神と高木の神の命令で、太子(ひつぎのみこ)の
天の忍穂耳命に言われました。
「今、葦原の中つ国を平定したとの報告がありました。
だから、以前にその国をそなたに与えた通りに、
天降りして、治めなさいませ。」と。

そこで太子の天忍穂耳命が答えて申し上げました。
「私めが天降りしようと支度をする間に、子供が生まれました。
名前は天ニキシ国ニキシ天津日高日子番(あまつひだかひこほ)のニニギノ命です。
この子を降臨させましょう。」

この御子は高木の神の娘の萬幡豊秋津師比賣命(よろずはたとよあきづしひめ)と
結婚して生まれた子供で、長男が天の火明命(あめのほあかり)。
次男が日子ホノニニギの命です。

こういう事で、天の忍穂耳の言葉が受け入れられました。
忍穂耳の命はニニギノ命に勅命を伝えて、
「この豊葦原の水穂の国はそなたが治める国であると言ってお与えになった。
だから、命ぜられた通りに天降りしなさい。」と言われました。
                (ニニギノミコト  天孫の誕生の巻)

ニニギノ命を案内する神が現れる

そこで日子穂(ヒコホ)のニニギノ命が天降りをしようとする時に、
天の八街(やちまた)で、上は高天の原を照らし、
下は葦原の中つ国を照らす神が立っていました。

それを見て、天照大御神と高木の神はアメノウズメの神に命じて言われました。
「そなたは力の弱い女であるが、敵対する神に会っても、
面と向かって気後れしない神である。
だから、そなた一人で行って尋ねなさい。
『我が御子の天降りする道の真ん中に立ち塞がっているのはどなたか。』と。」

そこで、アメノウズメの神が行って尋ねました。
すると、その神が答えて言いました。

「私は国つ神、名は猿田彦の神です。
こうして出て来たのは、天つ神の御子が天降りなさると聞いたので、
道案内をしようとして、参上しました。」

ニニギノ命は神々や職人たちを連れて天降りをした

こうしてニニギノ命は、アメノコヤネの命、フトダマの命、アメノウズメの命、
イシコリドメの命、タマノヤの命、合わせて五人の職人の長たちを連れて、
天降りなさいました。

この時に、天照大御神は天の岩戸の時に作られたヤサカの勾玉と鏡、草薙の剣を授け、
また、常世の思金(おもいかね)の神、田力男(たぢからお)の神、
天石門別(あめのいわとわけ)の神をお伴として、お遣わしになりました。

そうして、天照大御神はニニギノ命に
「この鏡を我が御魂(みたま)として、私に仕えるように仕えなさい。」
と言われました。次に、思金(オモイカネ)の神には、
「高天原に政(まつりごと)があるように、中つ国でも政をしなさい。」
とおっしゃいました。

   この二柱の神はサククシロ、イスズの宮に御祭りしています。
   次にトヨウケの神、これは外宮の度相(わたらい)に鎮座する神です。

   次に、天の石戸別(いわとわけ)の神、
   またの名は、櫛石窓(くしいわまど)の神と言い、
   またの名は豊石窓(とよいわまど)の神と言います。
   この神は御門(みかど)の神です。

   次に手力男(たぢからお)の神は佐那那県(さなながた)に鎮座しています。
   こうして、天の児屋の命は中臣の連(むらじ)の祖、
   布力玉の命は忌部の首らの祖。

   天のウズメの命は猿女の君らの祖。
   イシコリドメの命は作鏡連らの祖。
   玉の祖の命は玉祖連らの祖となりました。


 こうして、ニニギノ命は天の石位(あまのいわくら)を離れ、
天の川を押し分けて、威風堂々と道をかき分けて、
天の浮橋にお立ちになって、筑紫の日向の高千穂のクジフルタケに
天降りなさいました。

その時、天忍日(あめのおしひ)の命と天津久米(あまつくめ)の命の二人は
天の矢を入れる入れ物を背負って、持ち手が丸い太刀を身につけ、
天のハジ弓を持ち、天のマカコ矢を手に挟み持ち、先導しました。

そうして、天忍日の命が天津久米の命に言いました。
「ここは韓国に向かい、カササの岬を通って、
朝日のただ刺す国、夕陽の照り映える国だ。だから、本当にいい所だぞ。」
そう言って、地中深く、高天の原にも届くような、宮柱を立てました。

ニニギノ命はアメノウズメに猿田彦に仕えよと命じた

それから、ニニギノ命がアメノウズメの命におっしゃいました。
「われわれの先を案内して仕えてくれた猿田彦の大神は、
迎えに出て来られた理由を直接尋ねたそなたがお送り申せ。
また、その神の御名をもらって、お仕え申せ。」と。 

こうして、天孫降臨のお伴をしたアメノウズメの命は
猿女(さるめ)の君の先祖となりました。
猿女の君とは鎮魂祭の舞いや、大嘗祭の前を歩いたりして奉仕する
祭祀関係の女官たちの事です。
この女官たちが猿田彦の名を付けているのはこれが由来です。

ニニギノ命は美人に出会ってプロポーズした

 ニニギノ命が笠沙の御崎(かささのみさき)で、美しい乙女にたまたま出会いました。
「そなたは誰の娘か?」
と尋ねると、
「大山津見の神の娘です。名前はカムアタツヒメ。
またの名木花咲耶(をコノハナノサクヤ)ビメと言います。」
と答えました。

ニニギノ命はさらに尋ねました。
「そなたには兄弟がいるのか。」
「姉のイワナガヒメがいます。」
と答えました。
「私はそなたと共寝をしたいのだが、そなたはどうだ。」
とおっしゃっると、
「私は答えられません。父上の大山津見の神が返事を申し上げるでしょう。」
と乙女は答えました。

 そこでそのニニギノ命の人は結婚の申し出をするために、
供の者を遣わしました。
大山津見の神は大変喜んで、姉のイワナガヒメを添えて、
数多くの持参品を持たせて、二人の娘を差し出しました。

ニニギノ命は姉の石長姫を送り返した

その姉のイワナガヒメは醜かったので、ニニギノ命は恐れをなして、
親元に送り返しました。
その妹のコノハナサクヤヒメだけを留めて、一夜共寝をしました。

 一方、大山津見の神はイワナガヒメが送り返されたのを恥じて、
ニニギノ命に申し送りました。
「わが娘二人を一緒に差し出したのは、イワナガヒメをお側に仕えさせたら、
これから天孫代々の御子さまたちの命は、
雪が降っても、風が吹いても、常に岩のように永遠にどっしりと動かずに
おられますようにとの事です。

また、コノハナサクヤヒメを仕えさせれば、木の花が咲き誇るように
栄えて戴きたく、神の占いをした上で差し出しました。
ところがこのようにイワナガヒメだけを返して、
コノハナサクヤヒメ一人留められました。

だから、天つ神の御子のお命は、木の花がはかないのと同じようになるでしょう。」
と。
これが原因で、今に至るまで、天皇家の方々のお命は
神代のようには長命ではないようになりました。

ニニギノ命は妻の妊娠相手を疑う

 さて、この後、コノハナサクヤヒメがニニギノ命の宮に出かけて行って
申し上げました。
「私は妊娠しました。もう、出産まぢかです。
この天つ神の御子は、こっそりと生むわけにはいきません。
それで、こうやって申し出ました。」

それを聞いて、ニニギノ命は
「サクヤヒメよ。一晩で身籠ったというのか。それは私の子ではあるまい。
だれか、国つ神の子にちがいあるまい。」
とおっしゃいました。

コノハナサクヤヒメは、そう言われて、
「私が身籠った子が、もし国つ神の子ならば、生んでも無事ではないでしょう。
もし、天つ神の御子ならば、無事でしょう。」
と言って、すぐに出入り口のない八尋殿を作って、中に入り、土で塗り塞ぎました。

 いよいよ生む時になって、火を付けて生みました。
その、火が盛んに燃える時に生んだ子の名は火照命(ほでりのみこと)。
次に生んだ子の名は火須勢理命(ほすせりのみこと)。
次に生んだ子の名は火遠理命(ほをりのみこと)。
またの名を天津日高日子穂穂手見命(あまつひこひこほほでみのみこと)と言います。

                    (古事記 木花佐久夜毘売の巻)



ニニギノ命については古事記ではこの先は書いてありません。

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瓊瓊杵尊 (2)  

天孫降臨の背景を整理してみました

ニニギの命に与えられたもの。

三種の神器 八尺(やさか)の勾玉(まがたま)・鏡・草ナギの剣

お伴をしたのは、天の岩戸隠れの時の功労者たち
三人のお伴 
常世の思金(おもいかね)の神………天の岩戸隠れの時にアイデアを出した
田力男(たぢからお)の神‥‥‥‥アマテラスを引っ張り出した
天石門別(あめのいわとわけ)の神…御門の神

五人の伴緒(とものお)職人の長
天の児屋の命  (中臣の連(むらじ)の祖)‥‥占いをして、祝詞をあげた
布刀玉の命   (忌部の首(おびと)らの祖)‥‥占いをして、御幣を持った
天のウズメの命 (猿女の君らの祖)‥‥神懸かりして踊った
イシコリドメの命(作鏡連らの祖)‥‥‥八咫鏡を作った
玉の祖の命   (玉祖連らの祖)‥‥‥八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を作った

二人の先導者 
天忍日(あめのおしひ)の命
天津久米(あまつくめ)の命

出迎えのもの
猿田彦神

瓊瓊杵尊を祀る神社
馬見神社 福岡県嘉麻市
  御祭神 諸説あり
  馬見山に白馬大明神が降臨し、 
  それがニニギの命だと言う伝承があります。
  ずっと後に、神武天皇が参拝。
ニニギの命の一族の婚姻関係など、詳しくは⇒ 馬見神社

荒穂神社 福岡県嘉麻市大隈
  御祭神 ニニギの命
日天宮 福岡県嘉麻市大隈
  御祭神 不明。巨岩が御神体。

馬見山―日天宮―荒穂神社のレイラインがあるらしい
 (四つの荒穂神社が馬見山を見ている)
ニニギの命に関連した不思議な繋がり ⇒ 荒穂神社

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