イザナミは火の神を生んで死んでしまう


伊邪那美の命(2)

イザナミは火の神を生んで死んでしまう


イザナミは神々を生む


 こうして、国を生み終えて、さらに神を生みました。
生んだ神の名前は、オオコトオシオの神。
次にイワツチビコの神を生み、次にイワスヒメの神を生み、
オオトヒワケの神、天のフキオの神、
オオヤビコの神、カザモツワケノオシオの神、

次に海の神で名は大綿津見の神を生み、
ミナトの神、ハヤアキヅヒコの神、イモハヤアキヅヒメの神を生みました。
(オオコトオシオの神からアキツヒメの神まで合わせて十神。)
このハヤアキツヒコとハヤアキツヒメの二柱の神はそれぞれ川と海を受け持ちました。

次に生んだ神の名は、アワナギの神、次にアワナミの神。
次にツラナギの神、次にツラナミの神。
次に天の水分(ミクマリ)の神、次に国の水分の神、
次に天のクヒザモチの神、次に国のクヒザモチの神。

次に風の神、名はシナツヒコの神を生み、
次に木の神、名はククノチの神を生み、
次に山の神、名は大山津見の神を生み、
次に野の神、名はカヤノヒメの神を生みました。
またの名は野椎(のづち)の神と言います。
(シナツヒコの神より野椎の神まで、合わせて四神。)
この大山津見の神とノヅチの神の二柱はそれぞれ山と野を受け持ちました。

次に生んだ神の名は天の狭土(さづち)の神、次に国の狭土の神、
次に天の狭霧の神、次に国の狭霧の神、
次に天の闇戸(くらど)の神、次に国の闇戸の神、
次に大戸惑子(おおとまとひこ)の神、次に大戸惑女(おおとまとひめ)の神。
(天の狭土の神から大戸惑女神の神まで、合わせて八神。)

イザナミは火の神を生んで亡くなってしまう

次に生んだ神の名は、鳥の石楠船(いはくすぶね)の神、
またの名は天の鳥船と言います。
次にオオゲツヒメの神を生みました。
次に火のヤギハヤオの神を生みました。
またの名は火のカガビコの神と言い、またの名を火のカグツチの神と言います。

 この子を生んだために、イザナミの命は陰部を焼かれて
病み臥すようになりました。
吐いたものに生まれた神の名は金山ビコの神、次に金山ビメの神。
次に糞に生まれた神の名はハニヤスビコの神、次にハニヤスビメの神。
次に、尿に生まれた神の名はミツハノメの神、次にワクムスヒの神。
この神の子は、豊ウケビメの神といいます。
そうして、イザナミの神は火の神を生んだのが原因で、ついに亡くなりました。
(天の鳥船より、豊ウケビメの神まで、合わせて八神)。

 すべてイザナギとイザナミの二柱の神が共に生んだ島、14島、神は35柱。
(これはイザナミの神がまだお亡くなりになる前に生みました。
ただ、オノゴロ島は生んだのではありません。
また、蛭子と淡島とは、子供の数には入れません。)

イザナギの命が
「いとしい私の妻を、子供一人に換えてしまったとは。」
と嘆いて、枕もとに腹這い、足元に腹這って声を上げて泣いた時に、
涙に生まれた神は、香山(かぐやま)の畝尾(うねお)の木の本に鎮座する、
泣沢女(なきさわめ)と名付けられた神です。

こうして、亡くなったイザナミの神は出雲の国と伯耆(ほうき)の国との境の
比婆(ひば)山に埋葬されました。
                                    (つづく)
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